携帯に便にして
価格の低きを最主とするがゆえに、外観を顧みざるも内容に至っては厳選最も力を尽くし、従来の岩波出版物の特色をますます発揮せしめようとする。
芸術的制作品が、他の商品の如く、需要供給の法則に従つて、それ自身一つの
価格を生じるといふのは社会的錯覚である。
何品によらず私達が困って売る時には、買った時分の
価格の三分の一にもならぬこと。
このわたに似て、水分の多い目方の重いものであるが、卸値百匁十五円から二十円ぐらいの最高
価格の美食のひとつである。
生理上にて男性なるが故に女性を慕ひ、女性なるが故に男性を慕ふのみとするは、人間の
価格を禽獣の位地に遷す者なり。