ただそれ等の食品に就てこの店は独特な料理方をするのと、
値段が廉いのとで客はいつも絶えなかった。
そこへ大小、袴、武家の若党風の男が来かかって、その柿の実を買うつもりらしく、売り手の百姓をつかまえて何か
値段の掛け引きをしていました。
しょせんは一時の珍らしいもの好きで長くはつづかないんですが、それでも流行るときには馬鹿に高い
値段で売り買いが出来る。
「そりゃあ
値段も廉いし、虫の仲間では一番下等なものかも知れませんが、松虫や鈴虫より何となく江戸らしい感じのする奴ですよ。
また蕨にしても、——医者は
値段を考えて欣んだ訳ではあるまいが。
と頻りに侍と亭主と刀の
値段の掛引をいたして居りますと、背後の方で通り掛りの酔漢が、此の侍の中間を捕えて、
又「だが登りもしようが、婦人を傍へ置いて唯寝る訳にも往かんが、何か食物を取らんではならんが、酒と肴はどのくらいな
値段であるか承わって置こう」
それから一、二週間後には残りの『ルバイヤート』の
値段は一躍一ギニイにも跳ね上ったという。