元来呑気な連中の事とて、発車時間
表もよくは調べず、誰言うとなく十時に極めておったのだ、とにかく約二時間待たねばならぬ。
写真それ自体がかなり旧式のものを更に年ふるしたせいもあるだろうが、それにしても少年の大ようで豊かでそして何か異様なものが写真面に
表われているのに心がうたれた。
薄べったくて、冷たくて、竹の子の皮のように、
表には絨毛が生えていて、裏はピカピカしている。
日
表にことさら明るんで見えるのは季節を染め出した雑木山枯茅山であった。
自分は中学の時使った粗末な検索
表と首っ引で、その時分家の近くの原っぱや雑木林へ卯の花を捜しに行っていた。
表には師走の町らしい人の足音が忙がしそうにきこえた。
汐留の船宿、伊豆屋の
表二階には、遊び人らしい二人の男が、さつきから差し向ひで、頻に献酬を重ねてゐた。
降りて見ればさすがに見覚えのある門構、あたり一軒も
表をあけてる家もない。
やがて、大小の店が
表戸をあけはじめ、それにつれて往来の人通りがつぎつぎとふえて来る一方なので、彼はいよいよ絶望してしまった。