犯人は前から計画していたものらしく、人気のない早朝を選び、飾窓に近づくと、イキナリ小脇に抱えていたハトロン紙
包の煉瓦をふりあげ、飾窓目がけて投げつけた。
「するてえと、電車の中で五百円紙幣を稼ぐためには、おいらは背中にチョコレートの入った大きな
包を背負って電車に乗込まなきゃならねえぞ。
眼をさましたら本の
包はちゃんと枕もとにありましたけれども、帽子はありませんでした。
そんな風呂敷
包なら誰も持って行かないでしょう」といった。
背広の服で、足拵えして、帽を真深に、風呂敷
包を小さく西行背負というのにしている。
やはり、自分のように、紺のヘルの制服を着て、外套を巻いて左の肩からかけて、麻のゲエトルをはいて、腰に弁当の
包やら水筒やらをぶらさげている。
ところが闇市でこっそり拡げた風呂敷
包にはローソクが二三十本、俺だけは断じて闇屋じゃないと言うたちゅう、まるで落し話ですな。
私は萌黄の地木綿の風呂敷
包を提げて随いて参りましたのです。
大きな汚い風呂敷
包と一緒に、章魚のように頭ばかり大きい赤坊をおぶった彼れの妻は、少し跛脚をひきながら三、四間も離れてその跡からとぼとぼとついて行った。