「可憐」の例文

「可憐」の書籍での例文

昨年の夏帰った時には、庭一杯に色とりどりの花が咲き乱れ、塀のぐるりには母の植えたという林檎の苗木や山葡萄の蔓がひとしお可憐だった。

故郷を想う

金史良

少年は可愛いと云うよりもむしろ可憐な顔をしている。

浅草公園

芥川竜之介

しかし胴の肥り方の可憐で、貴重品の感じがするところは、譬えば蕗の薹といったような、草の芽株に属するたちの品かともおもえる。

食魔

岡本かの子

そしてまた私達のセンチメンタリストは、廃墟に自然が培う可憐な野草に、涙含ましい思いを寄せることがある。

季節の植物帳

佐左木俊郎

夜露にぬれた道ばたには、高原の秋の花が可憐な色に咲いていた。

秋の暈

織田作之助

その瞳が動くとき娘の情痴のやうな可憐ななまめきがちらつく。

ダミア

岡本かの子

今本篇の主人公太田なるものは可憐の舞姫と恩愛の情緒を断てり。

舞姫

石橋忍月

おりて行きながら彼は口の中でなお、「可憐そうなこった、可憐そうなこった！」とくりかえした。

パルチザン・ウォルコフ

黒島伝治

花に嗜好を持つてゐたのではなかつたが、此紫色の小さい可憐な草花をばかくて夙くから覺えたのである。

そして自分ながら何という可憐さであろう。

「可憐」のオンラインでの例文

可憐なのに芯があって、ユーモアもあって。

きえ

可憐で可愛らしく、恋する女の子の部分がよく見える更紗。

mio

出不精に拍車がかかってしまってすっかり運動不足です^^;さて今回は、その寒空の下でも可憐に花を咲かせている「ホトケノザ」をご紹介したいと思います。

うりぼう

少しうつむききに咲く椿はなんと可憐であろう。

浅原録郎

艶やかに可憐に。

saia

あたし、憂いを帯びた可憐な女の子。

花岡由望

可憐の例文

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可憐 の例文

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