法蓮房は美男子であり、犀利白皙、カミソリのようであるが、儀式の席では一ツ
品格が落ちる。
こういう読書家の感想ならば、文学の
品格を浄化もでき、高めもするであろう。
時蔵と似た輪廓だが、長い座頭の経験が、斎入の顔に、芝居の長者らしい
品格を置いてゐた。
桜の並木があり、道の縁を取つてゐるまだらな竜の髭に、
品格のある庭木が藪からしや烏瓜の蔓に絡まれながら残つてゐる。
いや、むしろその蒼白い顔や華奢な手の恰好なぞに、貴族らしい
品格が見えるような人物なのです。
これは津山の御城主、其の頃松平越後守様の御家来遠山龜右衞門の御内室の娘で、以前は可なりな高を取りました人ゆえ、自然と
品格が異って居ります。
粥河圖書は年齢二十六七で、色の白い人品の好い仁で、尤も大禄を取った方は自然
品格が違います。