このためには、先づいかなる他民族に対しても譲らざる
矜持と襟度と、そして教養とをもつ大国民を育成することが第一の眼目でなければならぬ。
これは、おなじ自尊心でも、矜り、または
矜持と称して差支へないものです。
品位のある言葉とは、要するに、その人の「高い教養」から発する「
矜持」の現はれであつて、己れを識り、相手を識り、礼節と信念とを以て、真実を美しく語る言葉である。
その書齋にこもつて、どこか圭角があり
矜持するところの高かつた秀才がシエレエの詩集を耽讀してゐる。
だが彼女の家柄にたいする
矜持はとうとう彼女に彼をすてさせて、かなり有名な銀行家で外交官であるルネル氏という男と結婚することを決心させたのであった。