一人の藤沢あるにしても、独善的に九段を与えて、呉清源や橋本の挑戦に応じさせないという没落貴族の
気位の如きものを持している。
貴様、少うし腰も低くなって、
気位もだんだんと折れて来たと思ったらじきに今のような荊を出すな。
彼はいかなる場合にも森の王者たるの
気位を失わない。
たしかに安子は
気位が高く、男の子からいじめられたり撲られたりしても、逃げも泣きもせず涙を一杯溜めた白い眼で、いつまでも相手を睨みつけていた。
いやに
気位を高くして、家が広いから、それにどうせ遊んでいる身体、若いものを世話してやるだけのこと、もっとも性の知れぬお方は御免被るとの触込み。
あの女は顔こそ綺麗ですが、中々
気位が高いものですからね。