このお
守りさんの為めにも鈴子は姉として母親代りに面倒を見なければならなかった。
私は私がその中に棲んでゐるこのエゴイスティッシュな、荒々しい、そして浅い現代の潮流から犯されないやうに
守りつつ、この素質を育ててゐる。
あなたはその胸の十字架に懸けても、きっと約束を
守りますか? いや、——失礼は赦して下さい。
お蓮は眼の悪い傭い婆さんとランプの火を
守りながら、気味悪そうにこんな会話を交換する事もないではなかった。
守りをするのから牛乳の世話まで、和尚自身が看経の暇には、面倒を見ると云う始末なのです。
その障子の方を枕にして、寂然と横はつた芭蕉のまはりには、先、医者の木節が、夜具の下から手を入れて、間遠い脈を
守りながら、浮かない眉をひそめてゐた。
殊に色の白い男の方になると、こればかりは冷たさうな掛
守りの銀鎖もちらつく程、思入れ小弁慶の胸をひろげてゐた。
其後自分は両親の寝話に「児供の余り大きくなるまで
守りを置くのは良くない事だ」などと話してるのを聞いたように覚えてる。