これらの議員は、いずれも財産を思うもの一人もなく、等しく自己の生命を全うして、未来の
安楽を希うものばかりである。
彼らは勤勉して今より多くの金を得んとするよりも、節倹して無益の冗費を省かんとするよりも、何らの労苦なしに偶然ある作用によりて
安楽を得んことを求むるなり。
弱くて、低くて、そして表情の力は欠けているであろうが、私にはまた一方で、自然な、無理のない、平穏
安楽な気持を与えてくれる。
私は、久方振りのこうした
安楽した気持におちついたので、願わくば、今二三月もこの土地で静養したいものだと、ふとそんな贅沢な心が芽生えてくるのだった。
何処までも、自分の邸内にとどめて可哀想な乞食音楽師を
安楽に暮らさせ様と心掛けました。
けれどもお邪魔にあがつて一二時間費し、門を辞する時には、まことに
安楽な、何かに充たされたやうな心持になるのが常であつた。
また自分はそんな冒険な事をやらないでも黄檗宗の一寺の住職になって居りさえすればごく
安楽に過せる位置までに進んで居ります。
かくして長い間、原始人類の間に、
安楽と平和とが続いた。
いで御陵のありと聞く白峯といふに明日は着き、御墓の草をもはらひ、心の及ばむほどの御手向けをもたてまつりて、いさゝか後世御
安楽の御祈りをもつかまつるべきか。