後日
完全無欠の焼け野原となり、もうけたのは町会長とか、そういう連中で、疎開でねじ倒した材木だけ焼ないのがあったから、無断チャクフクして旬日ならずして新築した。
しかし、各方面の同情を得て、収支が償ふだけの予約者があつたならば、凡てを放擲してその編輯に当り、
完全無欠なる小学生全集をつくり上げたいと思つてゐる。
おれが新案を取つて、あれだけ世間へも広めた
完全無欠といふ品物ぢやないか。
翻訳者の多くは、原文を頭から
完全無欠なものと心得てゐるであらうから、まあ問題はないのであるが、時たま、ある原文の一箇所が、どうも面白くない。