が、まけるものか荒びは激しい、血を見なければ納まらないと、それを矜りとし名誉として、由緒ある
宝物になっている。
たってとの仰せならば、この場へ古物買いを連れてきて、寺の
宝物など売り払い、お志の幾分なりとご用達てるより他に途がないと、平伏した。
「だって、その
宝物をみんな妾に持たせて運ばせながら、黒ん坊は短刀を持ってそばに付いているのですもの」
「そして阿父様、玉村侯爵のお手紙に依ると、この黄金の腕環を得た者は、同時に更に多くの
宝物を得べき幸運を有すと書いてありますが、その
宝物とは何んなものでしょう」
その隣りの最教寺は日蓮宗で、ここの
宝物には蒙古退治の曼荼羅があるというので有名でした。
それは鬼の図で、屋敷では殆ど一種の
宝物として秘蔵していたのであるが、この度よんどころない事情があって、それを金五百両に売り払いたいというのであった。
「どなたも御承知の通り、義士の持ち物は泉岳寺の
宝物になって残っています。
それから二人で庫裡へ行つて、住職の坊さんに
宝物を見せて貰つた。
今九枚残っているのが、肥後の熊本の本願寺支配の長峰山随正寺という寺の
宝物になって居ります。
りっぱな
宝物や、金貨や銀貨をつめこんだ大きな袋が、すみからすみまで、ぎっしりとつみ重ねてありました。