それから、その末に見える空も、一面に、熱くるしく、炎靄をたゞよはせて、雲の
峰さへもこの旱に、肩息をついてゐるのかと、疑はれる。
門の外は嶮しい
峰つづきで、眼さきも見えない闇夜にはどこへ追ってゆくすべもない。
鹿を追う猟師は山を見ずの譬の通りに、李は夢中になって追って行くうちに、岡を越え、
峰を越えて、深い谷間へ入り込みましたが、遂に獲物のすがたを見失いました。
神代ながらの俤ある大天井、常念坊、蝶ヶ岳の
峰伝いに下りて来た自分は、今神河内の隅に佇んだ。
今は四方の山々を見渡しても、雪の残っている
峰は一つもなかった。
しかし、その季節以外は時偶霽れて、Rim-bo-ch'e(紅蓮
峰)ほか外輪四山の山巓だけが、ちらっと見えることがある。
その削り立った
峰の頂にはみな一つ宛小石が載っかっていた。
一茶の作品は芭蕉の作品とその為にも同じ
峰に達してゐない。
さるほどに、山又山、上れば
峰は益累り、頂は愈々聳えて、見渡せば、見渡せば、此處ばかり日の本を、雪が封ずる光景かな。