あとになって
帳簿を調べてみると、彼は修繕の銭百万の半分以上を着服していることが判りました。
その吸取紙を課長が取ってみると、
帳簿の上の水玉は跡片なく消え失せていた。
が、算盤の手は休めずに、時々、厳粛な顔をして、
帳簿をのぞき込む。
年とったもう一人の支那人も
帳簿へ何か書きかけたまま、茫然と半三郎を眺めている。
私は又、其点に気が付かなかつたもんですから……』と、孝子は少しきまり悪気にして、其児の名を別の
帳簿に書入れる。
中に居た休息員は
帳簿を閉ぢて、筆を片手に持つたまゝで、戸をあけて、
』と、孝子は少しきまり惡氣にして、其兒の名を別の
帳簿に書き入れる。