安川はかねてからこの酒場の
常連で、タツノの事情を知つてゐた。
常連一同忽ち総会をひらいて、稽古を断ることにした。
藪小路当太郎は忍が港の曖昧屋でカクテルシェーカを振つてゐた頃、繁々とその店を訪れた
常連の一人であつた。
ところが、この二人が、揃つてトンパチ屋の
常連なのである。
彼は勤め先のことや、家庭の事情を割合正直にミヤ子や孤島の
常連に打ち開けていたのだけれども、誰もそれを信用しなかっただけの話なのである。
倉田百三なる先生がこれ又喧嘩碁で、これは然し、万人が大いに意外とはしないようで、彼は新橋の碁会所の
常連であった。
すると、よその土地の主も五六人相前後してアタフタととびこんできて、蒼ざめた
常連の顔が揃う。
だが、それらは
常連から呉れといってもなかなか出さないで、思わぬときにひょっこり出す。