年寄子供連の帰ったあとで、またゝくうちに客席を片づけてダンスホールに一変した。
心にもかけないほどの者ならば話し出して退屈をさせるにも及ばぬことと、
年寄だけに気が届いたので、案のごとく判事は聴く耳を立てたのである。
で、騒ぎ始めた一同は、二、三の
年寄連中を連れて来て再び調べ始めたんです。
幸ひ兄はまだ独身だし、良人の家には叔母がゐたが、この中
年寄は寄人の身分を自認して、何にも差出なかつた。
『
年寄には珍らしい』と、老婆の大食が笑ひ話に、母屋の方の人達の間で口にのぼるやうになった頃は最早老婆もこの家の人達に厭きられはじめてゐた。
浅太郎 俺たちは、これぐらいのことではびくともしねえが、九郎助や牛松などの
年寄は、あれでいい加減へこたれていらな。
殊に、
年寄に留守をあづけてと何気なくうち出してある述懐には心をひかれた。
年寄つた漁夫は小さい子供等を始終叱責して居るけれども、其粗暴な言葉の裏にはきつと快活な諧謔を潜ませて置くのである。