凧にも随分大きなものがあって、阿波の撫養町の凧は、美濃紙千五百枚、岡崎の「わんわん」という凧も、同じく千五百枚を
張るのであるという。
第一は「春」で、下部に前景として赤黒い鳥居の上半が出で、その傍に半ば開いた桜の花の樹が枝を
張る。
処で此読書の習慣は一朝一夕に作れるものでは無い、書物を読むと頭痛がするの肩が
張るのといふ人間にイクラ読書を勧めた処で読書するものでは無い。
彼衆くして我寡くば、先づ其生を謀り、我衆くして彼寡くば、努めて其勢を
張る。
わざと肩肘を
張るのではないかと思えるほどの横柄な所作は、また荒っぽく無雑作に見えた。
神社佛閣に
張る千社札を三卷の帖に集めた好事家の苦心に驚かされた事があつたが「日本廣告畫史」などを完成するやうなのん氣な時代はいつ來る事やら。
兩漢以來、支那の國威が四表に
張ると共に、その國情が次第にキリスト教國や、マホメット教國の間に傳はり、又此等遠西の諸國民も極東に觀光して、その見聞を公にした。
もし吾人の
張る研究の爲めに此等將軍が一々致命傷を蒙ることあらば、其結果知るべきで、率ゐる所の全軍は土崩瓦解してあはれ潰滅の路を辿る外ないであらう。