山王二丁目のK伯爵邸の、
御門から玄関にゆく中途のところに。
「へい、え、あの、
御門の処に、お汁粉の看板が出て居りましたが、あれはお長家であそばしますのでげせうか。
商牌及び袋には浅草
御門内馬喰町四丁目淡島伊賀掾菅原秀慶謹製とあった。
そのころ、江戸鍛冶橋
御門前南隅に小島屋嘉兵衛という酒類、醤油を売る店があった。
どうせ本式の盗棒なら垣根だって
御門だって越すから木戸なんか何にもなりゃア仕ないからね」
』また治承四年卯月廿九日のころ、中の
御門京極のほどより、大なるつじかぜ起りて、六條わたりまで、いかめしく吹きけること侍りき。