小田さんに
息つくひまも与えず、俊夫君は話をせがみました。
われわれも汗をふいてまずひと
息つくという段になると、かの青年は俄かにあっと叫んだ。
伝吉はその穴の中に俵の藁をかぶったまま、じっと
息をひそめていた。
今まではやしていた馬鹿囃子も、
息のつまったように、ぴったり止んでしまった。
あとは唯、何人かの弟子たちが皆
息もしないやうに静まり返つて、或は右、或は左と、師匠の床を囲みながら、限りない死別の名ごりを惜しんでゐる。
むし暑く夏霞のたなびいた空が、
息をひそめたように、家々の上をおおいかぶさった、七月のある日ざかりである。
町並のシャンゼリゼーが並木のシャンゼリゼーへ一
息つくところに道の落合いがある。
我等火にあたり、携へたる握飯を食らひて、ほつと一と
息つく。