聴けば、健康診断のたびに医者は当分の
静養をすすめるそうだが、そんなことはけろりと忘れた顔をして、忙しく派手に立ち働いている。
彼女は東京のYという富豪の一人息子が高度の神経衰弱にかかって、このS旅館に
静養しているのに付き添っている看護婦でありました。
国王は狂してゐたので、Starnberg 湖畔の Berg の離宮に
静養中、湖水に溺れて死に、それを止めようとした侍医も同時に死んだ。
私は、久方振りのこうした安楽した気持におちついたので、願わくば、今二三月もこの土地で
静養したいものだと、ふとそんな贅沢な心が芽生えてくるのだった。
僕は従兄と面会した上、ともかくどこかに一週間でも
静養したいと思わずにはいられなかった。
赤十字病院を退院すると私はすぐに、大船の常楽寺に行って
静養する事になった。
暖くなりしためか、
静養の結果か、営養の補給十分なりしためか、痩せゐることは変りなきも、この数日総体に体力のやや恢復せるを覚ゆ。
大正十二年、この年は正月早々から先生は身心の疲労で、議会へも出なされず一切来客を謝絶して、番町の自邸で
静養して居られた。
然れども子が斯道に心を潜むるの深き、
静養の間更に名人競の内として木匠長二の伝を作り、自ら筆を採りて平易なる言文一致体に著述し、以て門弟子修業の資と為さんとす。
婦人には月々の生理週間と妊娠と分娩後の
静養と哺乳との、男子にはない特殊事情がある。