おなじような
養生法を半月以上も繰返して、八月の一日からともかくも病床をぬけ出すことになった。
幸い義兄の病気も、夏に向うに連れて段々快方に向うようで、一夏
養生を続けたならば健康を恢復するだろうと姉夫婦も私も私達の父母も、愁眉を開いて居たのでありました。
長崎からきた上ものならば、もう一本といって女房にせがみ、それでは
養生になりますまい、と、たしなめられることさえある。
咳が出る、食欲が進まない、熱が高まると言う始末である、しのは力の及ぶ限り、医者にも見せたり、買い薬もしたり、いろいろ
養生に手を尽した。
三千歳の花魁が入谷の寮へ出
養生をしていると、そこへ直侍が忍んで来る。
彼女の真意では、しばらく蜂谷の医院に
養生した上で、是非とも東京の空まではとこころざしていた。
私と同じやうに父は酒飮みで、どんな病氣の場合でも酒を節するとか、
養生に努めたりするとか云ふやうな性質の人ではなかつた。
眞とに
養生深い方が、其に御病氣擧句だといふし、惡いわねえ。