その廚の方には人の気勢だになきを、日の色白く、梁の黒き中に、渠ただ一人渋茶のみて、打
憩ろうていたりけり。
人待石に
憩んだ時、道中の慰みに、おのおの一芸を仕ろうと申合す。
公園の茶店に、一人静に
憩ひながら、緋塩瀬の煙管筒の結目を解掛けつゝ、偶と思つた。
から/\と軋り行く※の右左、みだれ咲く菜の花遠くつゞきて、蒸すばかり立ちのぼる花の香の中を、黄なる、白き、酔心地に蝶の飛びては
憩ひ、いこひてはとぶ。
今日の詩は當然散文に吸收されて、或る期間の
憩ひを樂しむのも惡くはないと思つてゐる。
名物と豫て聞く、——前にも一度、神田の叔父と、天王寺を、其の時は相坂の方から來て、今戸邊へ※る途中を、こゝで
憩んだ事がある。
懸崖の上の茶亭に
憩ひて、眺望するに、千里模糊として、さながら淡墨の山水畫を見るが如し。