此団体が、摂津広田の西宮から起つた様に見えるのは、恐らく、
新式であつた為、都人士に歓ばれたからであらう。
思うに、人事において流行や廃りのある如く、自然においても旧式のものと
新式のものが自らある、空中飛行機に駭く心は、やがて彗星を異しむ心と同一であると云えよう。
鼕々たる浪の音——投鎗に似た形——三尖衝角——
新式魚形水雷——明鏡に映る海上海底の光景——空氣製造器——鐵舟先生の詩
わたしは叫天の出る幕が遅いと聞いていたので、第一舞台は
新式の劇場だから座席を争うようなことはあるまいと、わざと九時まで時を過してやっとこさと出て行った。