『読売』では中坂まときの時分に、若菜貞爾(胡蝶園)という人が出て小説を書いたが、この人は第十二小区(いまの日本橋馬喰町)の
書記をしていた人であった。
その声がまだ消えない内に、ニスの※のする戸がそっと明くと、顔色の蒼白い
書記の今西が、無気味なほど静にはいって来た。
各組合には、駐在所を設け、中央部との交渉通信のために
書記一名と、文庫の保管並出納のために司書一名とを置くの仕組なり。
啓
書記、因陀羅というような万金の掛物をかけた座敷にも合う。
相手は呉服屋の番頭、瓦斯会社の勤人、公設市場の
書記と、だんだんに格が落ちた。
領事代理の岩谷
書記は神戸渡航合資会社の稲葉卯三郎をケノン少佐に推薦した。
一人の
書記は予を導いてかの大建築の最下層に至った。
——もつともあそこの組合の
書記の杉村といふ男はおつそろしくやり手だといふでなあ。