有明の中山彦一はシェンクのピッケルを有ってるぞという話まで伝わって来る。
有明の海を背に、海に吃立した百尺の丘、前面右方に温泉岳を望んでゐる。
この宇土半島の西端と天草上島の北端との間に、大矢野島、千束島などの島が有って、不知火
有明の海を隔てて、西島原半島に相対して居るのである。
わたくしの作詩の動機に就いては「
有明詩集」自註に大略書いておいたのを見てもらひたい。
また有名なる九州の
有明灣を理由なしに改竄して島原灣などとゝなへてゐるものもある。
『
有明けのとぼす油は菜種ゆゑ蝶がこがれて逢ひに來る』、『むかし思へば深い中、死ぬる覺悟で來たわいな』など云へる、可憐なる
有明節も、今は東京にすたるやう也。