家を焼かれた八道の
民は親は子を失い、夫は妻を奪われ、右往左往に逃げ惑った。
この小事件もことによると、情熱に富んだ湖南の
民の面目を示すことになるのかも知れない。
お粂は母のお
民と明神下に世帯を持って、常磐津の師匠をしているのであった。
なぞと、うそにも陰口をきこうものなら、下
民の分際をもって、上ご政道をとやかく申せし段ふらち至極とあって、これがまず入牢二十日。
それらの貢を運ぶ舟は、絹や毛革や玉と共に、須賀の宮を仰ぎに来る国々の
民をも乗せてゐた。
「だがのう、お
民、お前今の若さでさ、男なしにやゐられるもんぢやなえよ。
これらの木橋を有する松江に比して、朱塗りの神橋に隣るべく、醜悪なる鉄のつり橋を架けた日光町
民の愚は、誠にわらうべきものがある。
区役所の吏員や、白服の若い巡査が「お礼を言って、お礼を言って」と注意するので、罹災
民諸君はいちいちていねいに頭をさげられる。
戦いに敗れて精神に敗れない
民が真に偉大なる
民であります、宗教といい信仰といい、国運隆盛のときにはなんの必要もないものであります。