彼らは勤勉して今より多くの金を得んとするよりも、節倹して無益の冗費を省かんとするよりも、何らの労苦なしに偶然ある作用によりて安楽を得んことを
求むるなり。
然らば神霊の父直ちに汝の為に諸神諸仏に祈願して、汝の
求むる所を満足せしむべし。
将来若し敵機を、帝都の空に迎えて、撃つようなことがあったならば、それこそ人心阻喪の結果、我は或は、敵に対して和を
求むるべく余儀なくされないだろうか。
我婚を
求むれば、熊谷、毛利の為めに粉骨の勇を励むらん」と言って結婚した男である。
否、たゞに要せざるのみならず、爾き不快なる文字はこれを愛の字典の何ペエジに
求むるも、決して見出すこと能はざるに至るや必せり。
教坊十万の妓は多しと雖も、真に娼婦型の女人を
求むれば、恐らくは甚だ多からざる可し。
昔は孔子のいわく、富にして
求むべくんば執鞭の士といえども吾またこれを為さん、もし
求むべからずんばわが好むところに従わんと。
強ひて我句を
求むるにはあらず、藪には鶯の音を入るゝ時ぞ。
瓜の蔓に茄子を
求むるが如きは、努力の方向が誤つて居るので、詩歌の美妙なものを得んとして、徒らに篇を連ね句を累ぬるが如きは、間接の努力が缺けて居るのである。