宮重大根のふとしく立てし宮柱は、ふろふきの熱田の神のみそなわす、七里のわたし浪ゆたかにして、来往の
渡船難なく桑名につきたる悦びのあまり……
飛雲渡は浪や風がおだやかでなくて、ややもすれば
渡船の顛覆するところである。
恰も是れ
渡船に乗じて往来する人の面は常に異なれど、渡頭、船を呼ぶの声は尽くる時なきが如し。
「そのころ
渡船を業となすもの多きうちにも、源が名は浦々にまで聞こえし。
サンフランシスコから
渡船でオークランドに渡り、更にエス・ビーの電車で五哩程行くと、セミナリー・アヴェニュに出る。
上流の青梅の萬年橋より、下流の六郷橋までの間、多摩川に往來を通ずるは、すべてみな
渡船なるに、こゝのみに橋ありて單調を破る。