したがって余輩のさきに発表したところの不完全なる論旨は、今もなおほぼ無
疵の儘に保存せられているのである。
しかも死人のからだにはなんの
疵のあとも残っていないのである。
つい眼と鼻のあいだの出来事であるから、検視のまだ下りないうちに半七はすぐに其の場へ駈け付けてみると、死んだ男のからだには何も怪しい
疵のあとは無かった。
勿論、主人の上野は首を取られたのですから、療治も手当てもなかったでしょうが、吉良の息子や家来たちの
疵を縫ったのでしょう。
つい眼と鼻のあいだの出来事であるから、検視のまだ下りないうちに半七はすぐに其の場へ駈け付けてみると、死んだ男のからだには何も怪しい
疵のあとは無かった。
と興に乗じた隊長は斜な陽を、刃
疵のある片頬に浴びながら、あぶみを踏んで一膝のり出した。
お蝶は上品な美しい娘で、すこし寡言でおとなし過ぎるのを
疵にして、若い客をひき寄せるには十分の価をもっていた。
瑕
疵のない人物といへば、孔子とか諸葛孔明とかを擧げねばならぬ。