「白木」の例文

「白木」の書籍での例文

この白木の位牌だな。

「白木、君は昨夜、どこに居たのかね」

白木の書架が一方の壁を埋めてゐた。

この店は卓も腰掛けも、ニスを塗らない白木だった。

半七が日本橋の大通りをぶらぶらあるいていると、白木の横町から蒼い顔をした若い男が、苦労ありそうにとぼとぼと出て来た。

主人はその膳の前に紋付の羽織の襟を正しうやうやしく座つて白木の箸を取り上げた。

また棺内は、白木づくりの棺のように辛うじて横になっていられるだけの狭さではなく、なかなか広い。

——大兵肥満で、容貌の醜かつた津藤は、五分月代に銀鎖の懸守と云ふ姿で、平素は好んでめくら縞の着物に白木の三尺をしめてゐたと云ふ男である。

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