「材木」の例文

「材木」の書籍での例文

神奈川辺から新しい材木とセメントの乾燥した粉が鎚や鶴嘴のしつきりなく音してゐる空に泌みこんで潮風に濡れて来る。

新橋

北原白秋

小さい時からデッチにでたり、色々の商売に失敗したのがモトデになって、ともかく呉服物でも時計や材木や紙のことでも心得があった。

出家物語

坂口安吾

後日完全無欠の焼け野原となり、もうけたのは町会長とか、そういう連中で、疎開でねじ倒した材木だけ焼ないのがあったから、無断チャクフクして旬日ならずして新築した。

日月様

坂口安吾

丸善の店も隣りの洋服屋も表掛りが僅かに残ったゞけで、内部は煙が朦々と立罩めた中に焼落ちた材木が重なっていた。

灰燼十万巻

内田魯庵

その又川にはどう云ふ訳か、材木のやうに大きい鰐が何匹も泳いでゐたものである。

夢

芥川竜之介

蝶子はむくむく女めいて、顔立ちも小ぢんまり整い、材木屋はさすがに炯眼だった。

夫婦善哉

織田作之助

神田岩井町の山卯という材木屋の雇い人に喜平という若者があった。

貴重な材木や硝子を使つて細工がしてある。

我々は観客席（といつてもそこは材木と布でしきられた何坪かのじめじめした地面にすぎないのであるが）に立つて押しあいながら見ていた。

私の活動写真傍観史

伊丹万作

深川の此の木場の材木に葉が繁つたら、夫婦になつて遣るツておつしやつたのね。

三尺角拾遺

泉鏡花

「材木」のオンラインでの例文

材木屋さんでは木の種類で杉やヒノキ…として売られてますが、このヒノキは尾根のてっぺんに生えていた木だよ…とは売られてません。

川上幸生

地域の材木屋で2000mmの野地板を1枚120円で15枚購入しバーナーでじわじわ炙ってみました。

ぬま

江戸時代初期、材木の集積地として隆盛した同地には、一攫千金を夢見て各所から裸一貫の移住者が集まってきたのだという。

マツ

私の母の家は材木商をしていたので、比較的裕福な家庭だったようです。

4月のサクラ

材木の例文

「材木」の書籍での例文

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「材木」の他の表現

「材木」の関連語句

材木 の例文

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