それから——無住ではない、住職の和尚は、斎
稼ぎに出て留守だった——その寺へ伴われ、庫裡から、ここに准胝観世音の御堂に詣でた。
禁制の官林に潜り込んで、何か内密の
稼ぎをするらしい。
このように夏
稼ぎの水泳場はたびたび川筋を変えたが、住居は今年の夏前までずっと日本橋区の小網町に在った。
彼はそのとき、ろく/\妻の姿かたちさへ心にとめないで何十年間稼いで
稼ぎ抜いた自分が、何となくあさましく思はれたのであつた。
わたしは何もこの家を目当に、うろついていたのではないのですが、ちょうどそこへ来合わせたのを幸い、一
稼ぎする気を起しました。
「まだ初
稼ぎだで、山仕事で疲れてんのがと思えば……」
そしてふと傍の新聞を見れば、最近京都の祇園町では芸妓一人の
稼ぎ高が最高月に十万円を超えると、三段抜きの見出である。
三月から、五六月まで、農閑期を利用して鰊場
稼ぎをする百姓たちにとっては、その際の前借金が、年末金融の唯一最大のものであった。
だが、彼等を待っているのは、頭をはねる親方が、
稼ぎを捲き上げてしまう、工場の指定宿だった。
けちな
稼ぎをする奴は、箒で掃く程ゐやすけれど、あの位な大泥坊は、つひぞ聞か無えぢやごぜえませんか。