どじょう、鯰、鼈、河豚、夏はさらし鯨——この種の食品は身体の精分になるということから、昔この店の創始者が素晴らしい思い付きの
積りで店名を「いのち」とつけた。
風に吹きつけられた雪が、窓硝子を押し破りそうに
積りかかっていた。
化かす
積りならば、そのまま無事に立ち去る筈もあるまいと思うに付けて、ほろよい機嫌の道楽者は俄かに一種のいたずらっ気を兆した。
これからすぐに起きては早いと思ったのと、主人の留守に幾らか楽寝する
積りであったのとで、庄五郎が草鞋をはいて出るのを見送って、女房は表の戸を閉めた。
やはり云い馴れた通りのズウフラでお話しますから、その
積りでお聴きください。
併し、彼は最善を尽して、よう/\二千円たまったが、それ以上はどうしても
積りそうになかった。
「和歌山県の移民団体が居る処で、道庁の官吏が二人出張して居る、其処へ行くのですがね、兎も角も空知太まで行つて聞いて見る
積りで居るのです。
さうなると私の方でも出來るだけのお禮は致します
積りで……』
譲吉は夫人に金を借りてでも、洋服を新調したい
積りであったから、夫人のこうした好意は、骨身に浸みる程、有り難く感じたのである。