もっとも見物は許されて、もの好きな日本人のことだから連日見物人のあとを
絶つことがなかったが、それらの日本人にむかって神父の説教は厳禁せられていた。
もはや婿養子の望みも
絶つた親たちはせめて将来自分一人で用を足せるやうにと浦子に日常のやさしい生活事務をポツ/\教へ込むことに努力を向けかへてゐた。
震災以來の東京は梅園や松村以外には「しるこ」屋らしい「しるこ」屋は跡を
絶つてしまつた。
と同時に又我帝国海軍の為にも、予の如き不良教師が部内に跡を
絶つた事を同じく心から祝したいと思ふ。
外を覗くと、うす暗いプラツトフオオムにも、今日は珍しく見送りの人影さへ跡を
絶つて、唯、檻に入れられた小犬が一匹、時々悲しさうに、吠え立ててゐた。
さて孔子が志を政界に
絶つて、身後の用意に着手したが、その用意とは、畢竟著述と弟子養成との二途に過ぎぬ。
名物の辮髮がその影を中華全土に
絶つに至るは、或は遠き將來であるまいと思はれる。
すると一日一人の老叟が何所からともなく訪ねて來て祕藏の石を見せて呉れろといふ、イヤその石は最早他人に奪られて了つて久しい以前から無いと謝
絶つた。
外を覗くと、うす暗いプラットフォオムにも、今日は珍らしく見送りの人影さへ跡を
絶つて、唯、檻に入れられた小犬が一匹、時時悲しさうに、吠え立ててゐた。