「纏い手」の例文

「纏い手」の書籍での例文

同君は東京帝大の出身であり、当時はまだ纏つた著述も出されて居ず、発表された論文も極めて少く、余り人に知られては居なかつた。

彼ははじめから他の人々のやうに一枚の古い衣裳も纏つてはゐなかつた。

その頃、男の子の春の遊びというと、玩具では纏や鳶口、外の遊びでは竹馬に独楽などであったが、第一は凧である。

黒葛は物を纏く為であり、木綿はとり垂でゝ神に献る物である。

又家康が義直に与へた大纏は、朱の大四半大幅掛に白い葵の丸を書き、頼宣のは、朱の六幅の四半であつて、めい／＼其外に、馬印をも貰ひ受けて居る（大阪軍記）。

峯はいつまで経っても憂愁の纏流から免れ得ないようである。

細腰が纏ふもの数ふれば帯をはじめとして、下紐に至るまで凡そ七条とは驚くべく、これでも解けるから妙なものなり。

停車場を出ると、吾儕四人は直に馬車屋に附纏はれた。

或は「ればのん」山の檜に、葡萄かづらが纏ひついて、花咲いたやうであつたとも申さうず。

芥川さんなどは若木の盛りと言ふ最中に、鴎外の幽靈のつき纏ひから遁れることが出來ないで、花の如く散つて行かれました。

太祖榮君之賜, 多給纏頭, 又與和及庶母兄元桂, 常相共處, 友愛益篤, 悉焚其母賤案。