それが縁になって、
臆面のない本多はとなりの女連れの身許や姓名などをだんだんに聞き出した。
穢らしい子供が、穢らしい牛を、
臆面もなく追って行くのが、彼女の審美性を傷付けたらしい。
例によって、甚だ不体裁な形と色とを
臆面もなく曝したものである。
更に、も少し
臆面ない私見を申し上げれば、歌は既に滅びかけて居ると言う事である。
怪訝な眉を
臆面なく日に這わせて、親仁、煙草入をふらふら。
歌聖西行法師たるもの、こんなつまらない類型的の歌を、なんで
臆面も無く読むものか。
甘つたるき口付にて、『宿は客を好めど、妾はうるさくて堪まらず』など、はしたなきことを、
臆面もなく吐露す。