又もう一つ聞いた名は「誇り高き父の畸形児」といふので、誇り高き父は、誇り高く
花々しい天使、「悪の父」サタンである。
金語楼が落語界の新型であったころ、芸界では、もっとケタ違いに
花々しい流行児があり、それが無声映画であり、活弁であった。
そして、彼にも、亦、その
花々しい経歴を背負つて、立候補すべきを勧めるものがあると、彼は笑つて、「競争者がなければ……」と答へてゐるさうである。
しかもその人波は、三鞭酒のやうに湧き立つて来る、
花々しい独逸管絃楽の旋律の風に煽られて、暫くも目まぐるしい動揺を止めなかつた。
男子と生れたからは、せめて外國征伐でもやつて、
花々しい功績を建て、一生の中に大名位にならねばならぬ。