露路の奥から子供の群が駈けだしてきて声援しながら
見送るほどの盛大な引越であつた。
特に、プラットフォームで、出発を
見送るなんて、やりきれないことぢやないか」
と言って
見送る女中達に千歳は慶四郎の露骨な振舞いが少しきまり悪かった。
玄関の格子を締め悩む客の姿が——それよりもその客を
見送る人の姿が淋しい。
それを
見送る山木と河合とは、あまりいい気持ではなかった。
陸の方に近い氷の上に立っているおおぜいの人々は、ただ、それを
見送るばかりで、どうすることもできませんでした。
今は名古屋に往く人を
見送る爲めに新橋に來てゐるのだ。
××港から船に乗り込む前の二時間ばかり、××町の東三〇〇米の地点で休憩するから面会に来てくれというSの頼みをまつ迄もなく、私はSを
見送る喜びに燃えた。
見れば渠らの間には、被布着たる一個七、八歳の娘を擁しつ、
見送るほどに見えずなれり。
そうしてどっちか先へのったほうを、あとにのこされたほうが
見送るという習慣があった。