文鎮を落してもすぐに疵が
附くというわけですから、少し不注意に取扱うと疵だらけになる。
しかし、読みすすんで行くうちは、この悠々と露出しているトリックに、どうしても気
附くことができないのである。
そこから又見徳と云ふ心を出して扇を拾つたからオの
附く馬を買はうと出馬の名前を見ると、大山と云ふ馬が出た。
「春日野に若菜を摘めばわれながら昔の人の心地こそすれ」(景樹)に於ては、われながらの口語らしい臭ひが著しく鼻に
附く。
「店ぐるみ総じまいにして、一箇々々袋へ入れたって、もう片が
附く時分じゃないか。
その話の一部分で片
附くことはかたづけて置かうと言ふ計画なのです。
ふと気が
附くと、窓の前でペタッ、ペタッといふ音がします。
それ等も目のある人が見れば何の苦もなく見分けが
附くものである。
病院でも、西洋人の入院患者は初めてだつていふし、あたしも、西洋人なんかに
附くのは初めてなんですもの……。