郷里の母の手紙は、苛性曹達を嚥んだ彼の死を告げてきた。
それにしても卒業の年の初秋だったと思う、一度だけ
郷里の或る学友と唐津へは行ったことがある。
成程
郷里の平壌には愛する老母が殆んど独りきりで侘住居している。
郷里では、いい物笑いの的ではあったろうけれども、私は今度こそはという意気込みで、翌年の春までには、二つの長篇小説と、八つの短篇小説を書いた。
そしてはまた、
郷里を想い、自分達の活動を想い、淋しい生活を振り返って、感慨無量の涙にくれるに相違ないのです。
私の
郷里は(宮城県玉造郡一栗村上野目天王寺)——奥羽山脈と北上山脈との余波に追い狭められた谷間の村落である。
そして遠い彼の
郷里に、彼の年よつたひとりの母に護られて成長して居るのであつた。
郷里から函館へ、函館から札幌へ、札幌から小樽へ、小樽から釧路へ——私はそういう風に食を需めて流れ歩いた。
私の
郷里は四国であって比較的癩患者の多い地方である。