六歳の時、三角形の内角の和が二直角になるということを自分で発見して、お父さんをびっ
くりさせました。
この沈黙は、春から秋のなかばごろまで続いて、野の枯草に一霜おりる頃になると、枝から枝へ低く飛んで、人をびっ
くりさせるような声をたて、姿を現わす。
といっても、八っちゃんは眼ばかりくり
くりさせて、僕の石までひったくりつづけるから、僕は構わずに取りかえしてやった。
「平四郎さすがに手だれなりければ、思うままに伝三を疲らせつつ、打ちか
くる鍬を引きはずすよと見る間に、伝三の肩さきへ一太刀浴びせ、……
また、古い木に巣を造っている小鳥をばびっ
くりさせました。
書生や女中さんのまだ起きない前、うす暗いうちから先生の画室へ行って縮図をしては、よく書生や女中さんたちをびっ
くりさせたものである。
範頼の墓があるといふ小山や公園や梅園や、そんな所へ行つてそこの日だまりにしやがんでぼんやり時を過して帰つて
くるのだ。
」とて、さめざめと泣き沈み、種々申し慰め候へども、一向耳に掛
くる体も御座無く、且は娘容態も詮無く相見え候間、止むを得ず再下男召し伴れ、※々帰宅仕り候。
このおそろしいおくりものは、身ぶるいの出るほど、みんなをびっ
くりさせて、たれもお姫さまのために泣かないものはありませんでした。
けれども今、冷やかな山懐の気が肌寒く迫って
くる社の片かげに寂然とすわっている老年の巫女を見ては、そぞろにかなしさを覚えずにはいられない。