自分はただこの国から、
一日も早く逃れたい気がする。
が、国を憂うる心は髪に挿した※瑰の花と共に、
一日も忘れたと云うことはない。
風雪の
一日を、客舎の
一室で、暮らす時に、彼は、よく空腹をかかえながら、五匹の鼠に向って、こんな事を云った。
その畠を塞いでゐるのは
一日に五、六度汽車の通る
一間ばかりの堤だつた。
それで私はどうしても障子を立てて、
一日その薄暗いなかに閉ぢこもつてゐなければならなかつた。
二、十
一日、澄見と申す比丘尼、秀林院様へお目通り致し候。
そいつに中ると死んじまふから、明日はどんな騒ぎがあつても、
一日縁の下に隠れてゐろよ。
それも
一日毎に数が増して、半年ばかり経つ内には、洛陽の都に名を知られた才子や美人が多い中で、杜子春の家へ来ないものは、
一人もない位になつてしまつたのです。
短くなってはいても、なんにもする事なしに
一日を暮らすかと思えば、その秋の
一日の長さが葉子にはひどく気になり出した。