お村が虐殺に遭ひしより、七々日にあたる
夜半なりき。
浪の音には馴れた身も、鶏の音に驚きて、児と添臥の夢を破り、門引きあけて隈なき月に虫の音の集くにつけ、夫恋しき
夜半の頃、寝衣に露を置く事あり。
劉もおどろいて二枚の御符を貰って帰って、早速それを戸の外に貼って置くと、その
夜半に女が来て、それを見て怨み罵った。
途中も無事で、まだ
夜半にならないうちにかの呂氏の家にゆき着くと、家の者は出で迎えて不思議そうに言った。
この四五日というものは
夜半から暁にかけてまでも活躍をつづけたので身体は綿のごとく疲れていた。
夜半、月の光が一川の蘆と柳とに溢れた時、川の水と微風とは静に囁き交しながら、橋の下の尾生の死骸を、やさしく海の方へ運んで行った。
其の朝私は新聞に「今
夜半颱風帝都に襲来せん」とあるのを見たので役所にいても終日気に病んでいたのだが、不幸にも気象台の観測は見事に適中したのであった。
下旬といってもずっと押しつまった二十八日のことでしたが、それも
夜半をすぎた丑満どきに近い刻限のことです。
前日の夕方から始まった烈風交りの霙が、
夜半頃に風が柔らぎ、今ではまったく降りやんだのであるが、依然厚い雪雲の層に遮られて、空のどこにも光がない。