イイナの愛を失ったために首を縊って死んだと云うのはあの
晩の「あの人」ではなかったであろうか?……
ある
晩の十時前に、Nさんはこの家から二三町離れた、灯の多い町へ氷を買いに行った。
彼はあしたは長谷や大友と
晩飯を共にするつもりだった。
まだ一高の生徒だった僕は寄宿舎の
晩飯をすませた後、度たびこの二階へ遊びに行った。
「僕はこう云う雪の
晩などはどこまでも歩いて行きたくなるんだ。
そうして、修学旅行で宿屋へでも泊る
晩なぞには、それを得意になって披露する。
「今度飛鳥の大臣様の御姫様が御二方、どうやら鬼神のたぐいにでもさらわれたと見えて、一
晩の中に御行方が知れなくなった。
修善寺は前に一
晩泊つたことがあるきりで、べつにいい所だとも思はなかつたが、ほかに行くつもりだつた所が、宿の都合がわるいと断つて来たので、そこにしたのだつた。
何時ぞや御一しよに帝劇を見物した
晩、御姉様は私に俊さんは好きかと御尋きになりました。
現にその
晩も無尽燈は薬種の匂の漂つた中に、薄暗い光を放つて居りました。