「一端しく」の例文

「一端しく」の書籍での例文

沓脱は大戸を明けて、直ぐその通庭なる土間の一端にありて、上り口は拭き込みたる板敷なり。

化銀杏

泉鏡花

薄筵の一端を寄せ束ねたのを笠にも簑にも代えて、頭上から三角なりに被って来たが、今しも天を仰いで三四歩ゆるりと歩いた後に、いよいよ雪は断れるナと判じたのだろう、

雪たたき

幸田露伴

どうやらこれは、手紙かなにかの一端をひきちぎった断片らしかった。

獏鸚

海野十三

これは治修の事を処する面目の一端を語っているから、大略を下に抜き書して見よう。

三右衛門の罪

芥川竜之介

それは或夜、大変混雑な文学者会が、某洋食店楼上で催され麻川氏もその一端に居た。

鶴は病みき

岡本かの子

浴槽の一端へ後腦を乘て一端へ爪先を掛て、ふわりと身を浮べて眼を閉る。

都の友へ、Ｂ生より

国木田独歩

従つて、岐阜提灯をヴエランダにぶら下げたのも、先生の好みと云ふよりは、寧、奥さんの日本趣味が、一端を現したものと見て、然る可きであらう。

手巾

芥川竜之介

茲に掲ぐる支那人の妥協性と猜忌心に關する論文も、實はその研究の一端である。

支那人の妥協性と猜疑心

桑原隲蔵

今その一端を述べようとするのであるが、先づ例證より探を入れることとする。

歴史の概念

狩野亨吉

而してヤスナヤ・ポリヤナの老伯が近代文明呪詛の声として、その一端をかの「芸術論」に露したるに至りては、全く賛同の意を呈する能はざるなり。

海潮音

上田敏

「一端しく」のオンラインでの例文

そして「巨大さ」自体も、その一端に過ぎない。

FUKUKOZY

写真撮り忘れですが、灰を一端全て取り除き、先日使用したステンレス板に15～20mm程度の空間を設置。

ebisu

昨年の何がそんなにツラかったのかはどこかでまとめたいですが、以下の記事を見て貰えると苦労の一端をお分かりいただけるかと思います。

ぱぴこ

「生活の情緒展」とは全てフィルムカメラで撮影された、生活の一端を記録した写真展です。

ギンエン

　その一端として槙野は選手がサポーターと共に「We are DIAMONDS」を歌おうと提案しました。

シロ

けど世界遺産「熊野古道」の一端を体感できて、今回の旅の目的の一つも達成できた。

三木田龍元

　専門的な解説や議論の一端を公開し、お読みになられた方々に、身近なコミュニティでの防災活動に興味を持っていただくことを狙いとしています。

地区防災計画チャンネル

一端しくの例文

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一端しく の例文

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