然し不滅の人間、
不変のエゴは形而上学と共に亡び去つてゐる。
社会生活の根本的な
不変の憲章などといふものは天皇制でも民主々義でもない。
過去とは、すでに行われたるものであり、その意味において
不変であることによつてのみ、ウソをついておらぬだけで、かゝる真実は未来に就ての真実の保証ではあり得ない。
「君の着物は相
不変遊んでゐるぢやないか」と喝破した。
しかしその男は私の冷淡な言葉にもめげないで、もう一度額を畳につけると、相
不変朗読でもしそうな調子で、
しかし本多子爵は更に杖の銀の握りで、芳年の浮世絵を一つ一つさし示しながら、相
不変低い声で、
然し不滅の人間、
不変のエゴは形而上学と共に亡び去っている。
或る作家は社会に生起する特殊の材料を取り扱い、或る作家は、永久に
不変の自然を材料に取扱っている。
ところが、ここではそれも出来ないというのは、主峰をつつむ常住
不変の大雲塊があるからだ。
造化は
不変なり、然れども之に対する人間の心の異なるに因つて、造化も亦た其趣を変ゆるなり。