松田敬二郎が牧場の用事で真駒内の種畜場へ
出かけるのを、令嬢の紀久子が市街地まで送っていくのだった。
が、彼の楽しみにしていた東京へ
出かける日曜日はもうあしたに迫っている。
きのう僕の読みかけたのは信乃、現八、小文吾などの荘助を救いに
出かけるところだった。
といって、毎日あても無しにぶらぶら出歩いてもいられないので、まあ、暇潰しに
出かけると云うだけの事ですよ」
彼は、学校に
出かけることは殆どなく、たいがい例の喧騒の真只中にある風変りな自宅でしめやかに暮していた。
雪の降ったあとで郊外に住んでいる自分にはその雪解けが億劫なのであったが、金は待っていた金なので関わずに
出かけることにした。
「始めて侍従を見かけたのは、——あれは何時の事だつたかな? さうさう、何でも稲荷詣でに
出かけると云つてゐたのだから、初午の朝だつたのに違ひない。
けれどもお民は翌年になつても、やはり野良へ
出かける外には何の考へもないらしかつた。