私は、この快感を特に名づけて「語られる言葉の美」と
呼びたいのである。
さう云ふ感動を生命とする芝居も、「自分たちの芝居」と
呼びたくない。
罪は浅草三番組鳶頭の音蔵ごろし、下手人はいま
呼びたてた同じ浅草奥山の小屋芸人やまがら使いのお駒でした。
たちまち伝六が目かどをたてて鳴りだしたとき、高々と
呼びたてた声がひびき渡りました。
結婚して子供が出来ると青眉になるなどは、如何にも日本的で奥ゆかしく聖なる眉と
呼びたいものである。
さうかと云つて、何と
呼ぶべきかは自分も亦不案内である。
敬愛する吉村さん——樹さん——私は今、序にかえて君に宛てた一文をこの書のはじめに記すにつけても、矢張呼び慣れたように君の親しい名を
呼びたい。
鶴よ、來いよ、と
呼びたまへば、折から天下太平の、蒼空高く伸したりける、丹頂千歳の鶴一羽、ふは/\と舞ひ下りて、雪に末黒の大紋の袖を絞つて畏る。