品性に対してどれ程恐しい価を払つてゐるかといふ事はまるで問題にもしてゐない。
だから蝮論客の怪気焔にも根はあざやかに具り、たゞ、無数の根から一つの根をとりだすには、御当人の
品性や頭の問題が残るだけの話である。
かゝる
品性下劣なる輩に、新しき秩序や社会正義を説かれてたまるものではない。
伊勢甚のオカミサンが六十の婆サンを警戒したのは、営業上の悟りからきたところで、私の
品性を疑ったワケではなかったらしい。
しかし彼らは空想的な理想家革命好きであることをバクロしたにすぎず、内容も
品性もゼロであった。
第二十一条 文芸の嗜は、人の
品性を高くし精神を娯ましめ、之を大にすれば、社会の平和を助け人生の幸福を増すものなれば、亦是れ人間要務の一なりと知る可し。