それで
大兄が算用しておやりのうへ、龍馬の一分ハどふぞや御手本ハ御面遠ながら御出シ置可被遣候。
此度さし出セし曽根拙蔵にハ、
大兄よりも色※御咄合可被遣候。
扨肥後庄村助右衛門度※面会、
大兄に御目かゝり度よし。
私より藤屋の空虚を突可申、
大兄も其儘ふじやに御もりかへしは、いかゞに候や。
三四郎及、龍も一所に
大兄の御咄し相聞しに、芸州の方へは別段に三四郎が参るに不及かのよふ存込ミ居候。
どうも先生は私より二十何年か先輩でありますから、
大兄もヘンだし、安吾さんもおかしい。
ドブフタの上で見得を切る手もあるまい、しかし
大兄、ハネバシの上でチヨンなんてのは、元々余りいゝ手でありません。